さよなら妖精

最近、珍しく小説を読んでいました。

ミステリである。青春である。

米澤穂信先生のTwitter面白いと思っているうちに、読んでない面白そうなやつを見つけたのでした。

ちなみに、世に言う古典部シリーズは全部読んだんだぜ。

超ガチガチな(?)ミステリではなく、なんて言うか、青春グラフィティなわけです。
ということで、高校生の感情を想像しながら読むというのが適切な作品だと感じました。

まぁ、自己投影する対象の境遇とかはいろいろあるのですが、この作品は人物の感情描写が少なめに感じられまして、その結果、自分が人物の感情を推し量る行為を楽しめたと思います。

それにしたって、こうして自分以外の人の気持ちを真剣に考えてみると、人間って本当に思慮深いなぁと思ってしまいますね。

そんな意見でいいのだろうかと思うのですが、気持ちとしてはその通りでございまして。
高校生がこれほど思い巡らすのに俺は…って話になり、そうして、自分は人のことを思いやるなんて、とてもできそうにないと絶望するものでした。

う~ん。
切ないです。

最近は、またひとつ危険な思考を持つようになってしまいました。

本当に幸せになったなら、そこで全てが終わってしまうような気がする。

生きて成すべきことがありますわぁ。

氷菓関連より、深刻な話であるが、フィクション制は感じられると思います。

それでは。