あるときから、私のPCで、PC TV Plusを使ってのテレビ視聴ができなくなりました。なお、我が家のnasneはソニー製のものです。
症状としては、次のような感じでした。
- PC TV Plus自体は正常起動するが、テレビ番組や録画の視聴をはじめると、1秒程度でPC TV Plusが落ちる
- 録画予約はできる(新規の予約もできるし、繰り返し録画も正常に完了する)
- 同一ネットワーク上の他デバイス(例えば、BRAVIA)から、nasneの録画を見ることができる
nasneを再起動してみても何の変化もありません。ソニーのQAページから、[PC TV Plus] 放送中の番組が視聴できない場合の確認事項とか[PC TV Plus] 録画した番組が再生できない場合の確認事項などを参照しても、完全に一致する症状ではありませんし、特段のエラー番号表示はありません。とにかく、テレビ番組や録画を見ようとすると、PC TV Plusが落ちるのです。定番の解決方法である、PC TV Plusを再インストールのも試しましたが、解決しませんでした。
ググると、映像系のトラブルに関するノウハウがいろいろ見つかりました。設定画面から、ハードウェアアクセルレーターの設定を変えるというのがありました。当たり前ですが、効果はありません。
次には、グラフィックボードのソフトウェア更新でした。これももっともらしいのですが、その時点で最新のドライバが既にインストールされています。なので、いったんアンインストールして見て、やっぱPC TV Plusは動作しないことを確認し、あらためてドライバをインストールしてみて、やっぱダメだと思ったものです。
大前提が揺らぐような情報ですと、モニターやPCとモニターをつなぐケーブルを、HDCPに対応しているものに変えるとかが見つかりました。それはそうなのですが、以前見ることができていたデバイス構成のままなので、可能性としてはゼロなのです。
どう考えても、陥りやすいエラーが原因でないと思われました。そうは言っても、他にPCで動作がおかしいことはありません。やはり出力系統で問題があるように思いました。ある日突然に思いついたのが、音声系でした。
私のPCでは、MAP-S1をPCにUSB接続する形を基本としています。MAP-S1の利用においては、特別にアプリケーションやドライバを入れるような作業は行いませんでした。初めて接続した時は、アップデートが走ったかもしれませんが、記憶がありません。なので、MAP-S1のトラブルの可能性は低い状況でした。
そこで、PC(Windows 10)右下に表示されるスピーカーマイクから音声の再生デバイスを選択する設定を表示したところ、デバイスの一つにRealtek(リアルテック)がありました。Realtekは、オンボードのオーディオを利用する上で必要なドライバなわけですが、前述の通りMAP-S1を使っていたので、PCを組んだころにはインストールしていませんでした。不要だからね。そんな中、PC上で再生される音声を録音するのに必要だとかで、Realtekをインストールした状態なのでした。
Realtekをインストールしたのとごく近いタイミングで、PC TV Plusを起動することはありませんでした。Realtekの機能自体も、不要になっていたタイミングでしたので、Realtekのドライバをアンインストールしてみたところ、PC TV Plusで正常に映像を見られるようになりました。やはり、Realtekの音声ドライバが諸悪の根源だったわけです。
私と同じような理由で、nasneないしはPC TV Plusの動作で困るという人は、あまりいないでしょう。今回の教訓になるのは、映像系だけでなく音声系の不具合でPC TV Plusが正常に動作しないことがある、ということです。参考になれば幸いです。
それでは。