相棒の最後

カイト君がドナドナして一週間。

“衝撃的”だったという意見をよく見ました。
いい意味か、悪い意味かは不明ですが…

個人的には、強く非難している人の気持ちは、全く理解できません。
まぁ、2時間スペシャルの放送回にしては、物足りなかったくらいですよ(´_ゝ`)

「伏線がなさすぎ」という意見には、特に共感しません。

相棒は、ドラマという観点で見ると、事件が起きて物語が始まるのではなく、杉下さんが興味を持ったところで物語が始まるのです。

ですから、ダークナイトが過去に犯行重ねていることを描写しておくべきという意見は、いかがなものかと思います。

さて、私が物足りない気持ちになったのは、ダークナイト活動に勤しむカイト君の動機というか、モチベーションです。

ダークナイトとして、ムカつく奴を適度に成敗する活動は、彼が相棒となった初期の頃、歴代相棒と比べてやたらケンカぱやかったことを思い出すと、あり得る範囲に思ったんですね。

その一方で、3年目のシーズンに入り、そのケンカ行動は影を潜め、カイト君もよく考えて行動する方向になってきていました。(雑に言うと、神戸尊化)

えっちゃんがカイト君の子を身ごもりながらも、急性骨髄性白血病で入院。
悪事から足を洗うきっかけが超強力にあった。

そんな中…

あの大河内監察官の取り調べはなんですか!

僕はね、カイト君が取調室で狂気じみた発言をすることや、杉下さんが取り調べることを期待した訳じゃない。

「名声を得る快感にやめられなくなったのか??」的質問に、カイト君が「そうかもしれません」という感じで、自分の言葉で返さなかったのが、消化不良の原因ですよ。

上記のように、真っ当な人間として生きるきっかけがありながら、ダークナイト活動を続けた理由を本人から聞きたかった…

「自分でもわかりません…」なら、それはそれでよかったんですよ。
大河内監察官だって、想像の問いかけでしょ。それをフワッと追認するって、本当なのか疑わしく思ってしまいます。

「また会える」

深いですね。
考えられるのは、再び敵として、でしょう。

相棒13の最後は、予想外でした。
僕が予想していたのは、えっちゃん絡みの展開。まぁ、、その予想は事件とかほったらかしなのだけど…

しかし、えっちゃんは出産のことは決着しなかったし、かといって白血病も完治しなかった。僕は、この関係でえっちゃんが亡くなるのではと、マジで縁起でもないことを考えたのですよ。

“病気で一番大変な時にそばにいてやれなかった”的視点で、カイト君は悲しみに暮れる中、警察を去る(辞職)とかさ…
この展開でえっちゃん放置に震えた。。

しかし、困ったことになりました。
杉下さんは無期限の謹慎ですから、何らかのきっかけがあって職場復帰しなければ、次の話が始まりません。

甲斐次長が手を回し、杉下さんの相棒には次長の犬(←例え)を送り、監視下に置く。

タイミングは、、僕が知るはずもない「慣例」ってやつなのでしょう。
復職間もなく甲斐次長に呼び出されている(その場には大河内監察官が同席している)ところから始まり、監察官が退席して、杉下さんも退席しようとするところに次長に呼び止められ、えっちゃんが無事に出産したこと、カイト君と(獄中?)結婚したことを伝えられ、「そうですか」と答えるって展開ですな。

新しい相棒すか。さぁ…じんかわ…違うか…
陣川くんの妹さん、エロ…よかったですので、また見たいですね。

もっとも、水谷豊の気分で相棒の人選がなされているなら、原作もクソもないっすよね。
仲間由紀恵は、省庁の人事交流で警察にきているって理解してて、その認識が正しいなら、もう一悶着あっても相棒はないと思うので。

神戸復帰説にも僕は否定的。
彼は、杉下さんの前でこそ霞んだかもしれませんが、どうしたって仕事ができますよね。
すると異動先で順調に成果を上げて出世しており、閑職である特命係に再異動なんて考えにくいです。

杉下さんより上の階級の人が来るくらいのサプライズは考えてもいいかもしれませんね。
甲斐次長あたりは、杉下さん自身を抑止する必要を感じるなら、縦社会の力関係を発揮するのは今までにない観点です。名案じゃないか…

来年もドラマがあることを期待します。

簿記3級に合格した件

無事に簿記3級に合格しました。

そういえば、公務員になる同級生が、卒業前に簿記3級を受けるだかなんだか言っていたことがあった気がする…
それと俺とは別である(^_^;)

試験時間終了後の出来事なので許してほしいが、答案の回収の際に、左隣の人のを受け取り、右隣の人に渡したのですが、第4問の精算表が左の人はだいぶ空欄で、右隣の人は白紙(無回答)に近い状態だったようだった。

これは、僕が完全な不合格をなした去年の6月の試験を思い出す…

正直、今回も勉強が真面目にやりきれたわけでなく、当日は寝坊以外にも試験内容そのものが不安ではあったが、自分が理解の深さが格段に違うこともあって、やや根拠がある自信はあった。

では、その理解の深さの違いだと自分なりに考える理由を申し上げたいと思う。
勉強はしたのに、本番で何もできなかった感じの人に役立つかもしれない。
根拠はない。

■仕訳について
簿記3級は、仕訳ができることが大変重要である。
つうか、できなければ、9割ほど解けない気がする。9割も出来なければ、どうしようもない。

個々の仕訳はできるという手応えでは不十分な可能性が高い。
偏見で段階分けしてみる。

(1)借方と貸方の存在を理解できる
ある仕訳において、借方と貸方の合計が必ず一致することは理解しているレベル。

自分の感覚では、不合格の時、なんだかんだでこのレベルの到達度だったように思う。
単純な仕訳問題は解けるため、実力を錯覚した要因だったかもしれない。

(2)増えるとき減るとき
資産は増えるし、減る。
「現金は資産」とフワッと理解していて、現金が増えたり減ったりするのは納得感があるので分かった気になったものだが、「費用が減る」とか言いだし始めると、目をそらした、そんな年頃でした。

克服の方法として、“資産の増加は借方、資産の減少は貸方”と、増加する場合と減少する場合を独立して理解するようにした。
なんか普通そうなことだが、“現金が減るときは貸方”みたいに勘定科目で覚え始めると、手形が出てくるくらいで怪しくなり、ある時費用の科目がいきなり出てきて「聞いてないよ~」と上島竜平のようなリアクションを取ってしまうだろう。

それではいけない。

簿記の5要素(資産・負債・収益・費用・純資産)のどれに該当するかが判断でき、その要素が増加の場合・減少の場合で借方と貸方のどちらに現れるか覚えることなのだとたどり着いた。

(3)君は資産か収益か
(2)のレベルに到達すると、試算表の作成でやらされる仕訳は問題がなくなる。
しかし、ラスボス(?)の精算表は、そうはいかない。

もっぱら第4問に出てくる精算表は配点が30である。
丸ごと落とすと他の問題で間違うことが許されない。やはりできるようになるべきである。
ちなみに、経験から言うと、精算表の一部は解ける理解度では、他の問題が満足に解けない。合わせ技で不合格だ。

精算表のポイントは、貸借対照表と損益計算書を作成させられるところである。
貸借対照表には資産・負債・純資産が関わり、損益計算書には収益と費用が関わる。関連する要素が完全に分断されるので、勘定科目がどの要素に該当するのか判断できないとあっという間に爆死する。

僕は、不合格だったときに、精算表において、ある勘定科目が貸借対照表に出てくるべきか、損益計算書に出てくるべきかわかっていなかった。
そんなわけで、決算仕訳ができた気になる→貸借対照表・損益計算書に書き写せた樹になる→貸借合わないし、何が間違ってるかわからない/(^o^)\でした。ちゃんちゃん。

越えるべき課題は、自分の中で資産と収益の区別と、負債と費用の区別でした。
仕訳をたくさんやっていく中で培われると思いますが、収益は金を手に入れる要因(売上、受取利息関係)だし、費用はとにかく費用(○○費)なので、自分の判断間違いを正すことで磨いた感じ。

勘定科目を丸ごと覚えてしまうのもいいのでしょうが、簿記検定では勘定科目は神から与えられるので、よっぽどあれこれやってないと、第1問の仕訳問題で1個ほど聞いたことないやつ出てくるので覚悟はあった方がいいと思う。

■仕訳を超えた先に
仕訳が高い次元に到達すると、試算表とか精算表の練習を中心にやるといいと思う。配点が大きいから。

貸借の合計は、本番以外1度も合致することはなかったですが、とにかく試算表や精算表でやらされる仕訳が正確にできることが重要。

当たり前のことだけど、仕訳自体でも貸借の合計は一致するのです。

お前の判断は、お前の行為はバランスが取れているか。

そう言い聞かせた(←なぜか小説のクライマックス風)。

練習ではやはり仕訳の正しさを確認することと、仕訳の見直しがしやすい計算用紙への書き残し方を練習しておくとよいかと。

私は、試験本番まで一発で試算表や精算表の貸借の合計が合致したことはありませんでした。
本番でも、試算表は最初数字が合いませんでしたが、仕訳の間違い個所1個を迅速に見つけて修正できたので、うまくいったものです。
(精算表は、見事に一発で合致)

そして、試験本番に備えて、いくらか速く問題を解く練習をしておいた方がよい。
大人の試験(?)は、大概時間が余るものであるが、簿記はゆっくりしてると時間が厳しくなる可能性がある。
ちなみに、不合格時はデタラメでも解答すべきところを埋めきる時間はなかった。
合格した今回は、終了7分前に解き終えた。油断大敵である。

さて、簿記くらいのメジャー感のある試験では、学習環境はそれなりに充実している。

僕が使った参考書はこれ。

同じシリーズで、問題集。

3級の内容であれば、参考書ベースの自習で問題なかった。
練習問題の解答用紙が付属しているが、出版社のWebページからダウンロードできるので、印刷して活用した。

後は、電卓であろう。
計算式を仕込めるほどのものはアウトだが、税率計算レベルのものは使って良いので、一般的なものなら大丈夫である。
(ちなみに、3級試験では税金関係の計算はないので、税率などは活躍しない)
電卓操作も、苦手な方は慣れておくとよい。

僕のはこれである。

“00”キーがあり早打ちに対応、桁数表示がちゃんと見えて、演算表示がある、デカすぎないというところで決定。

電卓って、絶対的なこだわりがないときのボディーソープと同じように、超迷ったよ。

あと、サイレントキーなので、ボタンを押しても静か。とはいえ、別に簿記の試験中、電卓の音がうるさくてストレスを感じ、ハゲるほどではない。

最後に学習期間である。

今回の合格に関しては、正直、2/22の試験に対して、勉強が始まったと言えるのは、2月に入ってからである。
もちろん、2月中の勉強はすごくだらしなかった。それなりにまとまった時間を取るのが、金曜の夜か週末の日中くらいに限られてしまったので、1日に10分だけでもなんかしようとした。
(そう、“しようとした”だけであって、なにもせず寝た夜は数え切れない。アニメは見てたのに!)

まぁ、私の場合は、1度試験を受けていて、ゼロからのスタートではなかった。
そう考えると、ちょっとずつ取り組むなら、2ヶ月は準備にかけるのがよいと思う。

僕が簿記を学ぶのは、ほとんど趣味である。
だからこそ、簿記の勉強の優先順位は低い。
時間の捻出のため、折り合いをつけたところはあったわけですが。。

なぜ自分は勉強しているのかなんて考え始めると、入浴中の考え事でドツボにハマるもんです。あまり良い趣味とは思えんな…

しかし、学ぶことは哲学的ですよ…
自分のことを追いつめると、真実が見える…みたいな…

それでは、よい学びを…