第76回紅白歌合戦

2025年大晦日の紅白歌合戦出場歌手が発表された。

今年は、フジテレビが新しいカギでダンス大会をやるので、そちらが楽しみである。新しいカギは、本当にいい番組。力尽きるまで続けてほしい。

さまざまな意見があると思うけれど、私にとって大きいのは、星野源が出演しないこと。

今年は、アルバムを出し、全国・アジアのホールツアーを行い、さらに映画主題歌となった新曲も出た。音楽活動に関しては、相当な進捗があった年だった。

去年は、直前で歌唱曲が変わるということがあった。

芸術が悪意に破れたという事実は、この国に存在する陰湿な存在と、悪い意味の忖度文化が高い次元で結びついた、それこそ地獄だった。ハインリッヒの法則の頂点を、久々に見た気分だった。

もし、今年の紅白と星野源に執着するなら、布施明の時間にニセ明が登場することを祈るしかないだろう。

この事案が大変ムカつくのは、「地獄でなぜ悪い」に文句を言ったものが、幸せになってしまったことだと思っている。許せないが、憎む価値もない。忘れられるなら自然と忘れるし、忘れられないなら、いつかどこかで話題に出し、「絶対許さない」とか言うのだと思う。それでいいと思っている。

どうにしろ、今年の大晦日は、フジテレビが楽しみなのだ。紅白では、Perfumeが当面最後のパフォーマンスだし、福山雅治は「クスノキ」を歌うだろうから、そういう楽しみは一定ある。審査員席に、私がいるかもしれないし。

それでは。

My Top Songs 2022

自称『楠木ともり The Music Reverie』のリクエスト職人である私が、よく聞いた音楽を振り返ってみたいと思います。

1番聞いた曲:折坂悠太『鶫』

この曲は、2021年の年末、M-1グランプリ2021アナザーストーリーのラストシーンでかかっていました。M-1グランプリ2021は、錦鯉の優勝ということもあり、とてもドラマチックだったのですが、この『鶫』が醸し出す雰囲気と番組構成があまりにも抜群で、すぐに曲を探して、何度も聞きました。

折坂さんの曲で言うと、サントリーのアルプスの天然水CMで使われている『さびしさ』にも非常にハマりまして、これは4番目に聞いた曲でした。

2番目に聞いた曲:ハンバートハンバート『虎』

この曲との出会いは、ラジオ。TOKYO FM「THE TRAD」で、吉田明世店員が紹介していた記憶があります。吉田さんは、2021年の一番の楽曲として、ハンバートハンバートの『どこにいてもおなじさ』を挙げており、スタジオにハンバートハンバートを迎えて生演奏があるなどしていました。その曲も、非常に染みる歌詞とメロディーが素晴らしく、ツラい時を支えてくれたという話は、とても共感できるものです。

『虎』については、寅年だからというのがまずありましたが、結果的に大変厳しい1年だった2022年に対し、ギリギリのところで踏みとどまって生きた原動力にもなった楽曲だったかもしれません。自分の無力さを正面から受け止める勇気や支えをもらった、そんな気がしています。

なお、第43回(2022年2月28日)放送:『男女デュエット曲』で既報の通り、「楠木ともり The Music Reverie」でリクエストが採用されました。僕が聞いていたのとは違うバージョンがかかったけどね😀

3番目に聞いた曲:星野源『喜劇』

アニメ「SPY×FAMILY」1期1クール目エンディング主題歌だったこの楽曲。心に染みる曲が好きな性分で、Official髭男dism『ミックスナッツ』よりも、はるかにこっちにハマりました。「SPY×FAMILY」への寄り添い具合を抜きにしても、日常生活の価値を再認識する素晴らしい1曲だと感じています。2022年にリリースされた曲では、一番聞いたことになるでしょう。

おまけ:森大翔『すれ違ってしまった人達へ』

「THE TRAD」とギター・マガジンのコラボイベントが、渋谷音楽祭で行われて、それを見に行ったのですが、ゲストの一人であった森大翔(もり・やまと)さんの演奏を目の当たりにし、本当に衝撃を受けました。ギターのテクニック、歌詞の力強さ、歌の声量。生歌にこんなに衝撃を受けたのは、初めてかもしれません。

イベントでは、未発表の新曲が最初に披露されたのですが、リリースされることがあれば、とても楽しみです。なお、リリース済みの楽曲はすべて素晴らしく、どハマりです。

2022年は、イベントがある程度復活してきて、いい音楽との出会いは多かったように思います。2023年は、どんな音楽を聞いていくのでしょうか。楽しみですね。

それでは。