バレーボール

今、バレーボールワールドグランプリが注目されています。
なにを隠そう、私は中学・高校で計3年8ヶ月バレーボール部に所属していました。なぜ、こんなに半端かというと、高校1年のときに、部員不足のため解散したからです(廃部とは違い、その後全国大会出場など果たしています)。
気づいていますか?バレーボールというスポーツの腹黒さに―
私は、覆面こそ被っていますが、練習試合で審判の経験が何度かあります。ちょうど、怪我をしたときに、少しでも役に立てるようにやったんですが、そのときに気がついてしまいました。
バレーボールの本質は、
反則をしないこと
これが問題なのです。つまり、試合に勝つためには、
相手に反則をさせること―
これが、必要なのです。
例えば、「オーバータイムの強烈なスパイクが決まったあぁぁ!!」という実況なんかあるんですが、あれって本当は
オーバータイムの強烈なスパイクによって、相手にコート内にボールを落としてはいけないという反則を犯させた!!
という意味なんです。
よく見てください。スパイクやブロックが決まって、コート内にボールが落ちたとき、主審はボールが落ちたコートのほうを指差しますよね。あれは、「落としちゃだめよ」と反則を取っているのです。
怖いですね。
返したボールを拾わせず、反則をさせるために、クイックやフェイントを含め変化に富んだ返球をするのです。
視点を変えると、バレーボールを愛するものは、とても紳士的だったのかもしれません。
「相手に反則をさせる」のではなく、自分が「決める」という観点で行っているからです。
たぶん、バレーボール選手の中に「相手に、自分の高度なプレーによって反則をさせてやろう」考えている人はいないでしょう。「絶対、決める」ですよね、普通。
もし、バレーボールが点を競う競技じゃなかったら、きっとラリーを終わらせてしまった人が、罰としてしっぺされるようなのどかなものだったかもしれません。まるで、昼休みの屋上ですね。
もしかして、「オーバータイムは腹黒い」と思ってますか…
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