とんちんかんに重ねてとんちんかん

昨日、職場を出たところで、変なオッサンが僕に声をかけてきました。
スカウトではなかった。
おっさんは、私に「この辺の人か」と聞いてきました。
なかなか難しい質問ですよ。
働きに来てはいますが、住んでないので。
私は、「この辺に住んでるわけではないのですが」と微妙なことを返しました。
この展開、何を予測しますか?
私は、道を尋ねられると考え、主に言い訳を作ることに力を入れ始めました。
おっさんは、「俺は大阪の人間なんだけど、電話代貸してくれないか」と言ってきました。
ウホ、難しい。
凄いキラーパスだ。
彼の発言意図が全く理解できず、「何で?」と聞いてしまいましたよ。
おっさんは、「金がないから」とにわかに信じがたいことを言いました。
このやり取りで、僕はなんかイヤだったんで、断る決心をしたわけですが、妙案が浮かばず…
「大阪の人間と言うのと、電話がないって関係あるんですか」と聞きました。
焦っちゃダメですよ。
上記の僕の発言、マジで意味わかんねえから。
自分の思考を振り返ってみると、電話代のカツアゲに、どうして大阪人という身の上話が必要なのか、理解できんかったんでしょうね。
突っ込み人間としては、上手に対応できなかったという無念さだけ残りましたよ。
泣ける。
おっさんは、「じゃあ、いいよ、もういい」という感じで、どういうつもりか少し不機嫌そうな様子で立ち去りました。
何様だよ(爆)
もっとも、「大阪と電話代関係ないよ」とか、「哀れで可哀想な印象を与えるため、遠くの地名を言った」とか、的確に答えてきたら、果たして私はこらえられたのでしょうか(笑)
心理的には、パッと思いつく公衆電話は駅にくらいしかないんで、撒くのに必死になったでしょうね。
お金?
出すわけないでしょう。
上野駅構内に降臨するいつも切符をなくして可哀想なクソガキに取り合わない私が。
ここで、あえておっさんに乗っかる妄想を考えます。
大阪という距離感から、電話代として10円渡すのはどうでしょう。
「ケチやなぁ…」とリアクションされたら、一切の善意を断る理由ができます。
まぁ、財布を取り出す行為で、おっさんが暴徒になる可能性が出てきますが。
財布を拐われるってことね。
ケータイをかしてあげる…
こんなことを実践できるなら、世の中に怖いものなど無さそうです。
おっさんを信頼しないなら、どこに何の用事で電話したいのかを確認して、自分がかけるのはいかがでしょう。
「そんな、悪いから」と言っちゃう場合、この「悪い」というのがおっさんに掛かっていくということを理解して、「助けてもらうのに、事情も話せないとは…協力できません」と強く出られそうです。
第一、大阪人がほんまに東京で金がなくてひとりで流浪してたら、電話一本で何が好転するんでしょうか。
この事は、人生を考える上で、ぜひ聞いておきたいところですね。
誤解があるとアレなので…
これだけムダに考えられるのは、事後だからです。
経験がないと、現場での対応は難しいです。
おっさんという表現は、皮肉をこめて使ってます。
大阪の方に「おっさん」と言うと怒るって聞いたので。
あまりすすめません。
ちなみに、僕はおじいちゃんと言われます。