調査を終えて

今日の1時限の落研顧問の先生が担当なさっている授業の40分ほどお借りして、卒論の調査を行ってきました。
ひとつの大きな仕事を終え、何を思うかをお話しよう―
昨日は、8時前くらいまで大学で準備をしていました。質問紙の群分けの印をつけたり、ランダムに配れるようにごちゃ混ぜにしたり、顧問の先生に調査実施に関する最終連絡を取ったり、開始前に読み上げる教示文の内容・応用問題の設問を私の指導教員の先生と相談したり…
私の先生は、こんなことをおっしゃっていました。
「何か、緊張してきた」
そうおっしゃる割には、「明日(=火曜日)の1限かぁ…私は、2限の時間には来てると思うけど。実験のイメージとかしっかり考えといて、頑張ってね」と続ける。つまりは、特別手伝いに来てくれるわけではないと言うことなのだ。本当に無邪気な先生だと思うのだが、自分の担当の学生であり、とりわけ大学講師となって初めての研究室配属の学生のため、親身に気遣ってくれているんだろうなと思う。
明けて、本日。なんとなく6時に目覚める。なんとなくチーズ蒸しパンを食べる。なんとなくきれい目の服装を選び、なんとなく髪を整える。家を出て、登校中の音楽はなんとなく大竹佑季「空の出口」。なんとなく切ない気分。
約束の時間である9時40分ぴったりに、教室に到着。
暖房のため教室の中がやたら暑い
落着く暇なく、声をかけられ、早速調査をはじめることに。3列なので、3等分して質問紙を配布。それからマイクを借りて説明はじめる。
いきなりの展開なため、体が熱い
それだけでなく、
汗がダラダラ
何とか開始。大半の学生はまじめに取り組んでくれた。教室の中をグルグル歩いて確認していたので、よくわかった。
いまさら、遅刻してくる人もいるのだが…さすがに1時間以上の遅刻はダメだろう。私なら、きっちり休んでしまうが、出席をとっているという理由だけでやってくるのは1年生らしい。多少休んだって単位取得にはまったく問題ないと思っている私は、ずる賢くなったのか…
顧問の先生は、調査中も親切に対応してくれた。言動はちょっと厳しいところもあるのかなと感じたが、調査にふさわしい環境を提供してくれるように協力してくださったんだと感じた。
他の教室でも授業をしていることを考慮し、顧問の先生のご意見で調査終了後に、授業で課している宿題の返却を行うことになっていた。私の指導教員の先生とも調査の展開を打ち合わせはしていた。やる側としては、できた人から提出してもらって退出が楽だが。顧問の先生にお話をして、授業時間終了の10分前に、できていない人はそのまま回答してもらい、できている人は宿題の返却や提出を行うようにした。これも、適度な大きさで全体に目が届きやすい教室の環境のおかげ、私に加えてきちんと指示を出してくれた顧問の先生のおかげで、理想的なタイミングでの呼びかけとすることができた、と思う。
学生も全員退出し、提出してもらった質問紙をまとめ、顧問の先生と少しお話をした。教育学部のことなどだ。正式な依頼書もお渡しし、結果が出たら報告さていただきたいということもお伝えした。
顧問の先生は教室の片付けあるということなので、一足先に失礼する。教育学部に戻る途中、後輩の部員に会う。なぜか、調査をやってきたことを自慢した。
内容の差はあれど、授業時間をお借りして調査を実施したのは4度目。初めての単独での実施。今までで、一番しっかりできたような気がしている。
この研究の内容に関しては、その一切が私の責任である。だからこそ、「やっている」という実感は強い。しかしながら、思い返せばとても独力でできたといえるものではない。研究の発想には先行研究の内容がある。調査のモデルを作る過程では、指導教員の先生の意見が非常に参考になった。今日の調査の前には、確認として質問紙をやってもらった友人や後輩がいる。本調査の機会を下さった顧問の先生と、調査に協力してくれた学生。質問紙を印刷し、ホチキスで止めるところまで自動でやってくれた複写機…
あるゆる人と物に感謝の気持ちが浮かんできた。全てのことがうまくつながって、私の研究が成り立っているのである。
ありがとうございます
ただ、強く思います。