外との温度差が人の価値とメガネの曇りを作る

意外にも、職場ではメガネが曇らなかったんです。
僕の息づかいが、無意識に変わっていた可能性はありますが、単純には息の熱では曇らない程度に周りが暖かい(この暖かさは、雰囲気からくる「温かさ」ではない)からだと想像しました。
ならば、電車内でわずかに曇るのはなんでだろうか。
説明に苦しみます。
ある気付きというよりは、再確認。
偉そうにも「不在の間はご迷惑をおかけしました」といった感情がありましたが、そうじゃなかったんです。
僕なんかいなくても、社会という怪物は、全く揺るがなかったし、職場に落とし込んでも、特別手に終えない事態は存在せず、というか役職・職域・実力的にあろうはずもなかったのです。
正しくは「大変ご負担をおかけしました」くらいなんでしょう。
普段自分がやるべきことが人にいったわけですから。
「全然問題なかったよ」と言われるのは、言葉の真意が謎(「気にすんな」か「てめえなんか必要ない(たいしたことない)から」)なので、直接的にダメージは少なそうです。
「きつかったとか言っちゃうと、負けを認めたみたいで嫌だなぁ」という方向性の話がありまして、非常に含蓄がありました。
手荒な祝福程度に思えるかが、メンタリティの強さでしょうか。
高校の頃、「俺が死んだとき、せめて一人くらい(身内は除く)は本気で悲しんでくれるくらいは、役に立つ人間でありたい」と発言し、その思いは変わらないですが、少なくとも現時点では達成されていないようだったのです。
道半ばどころか、まだまだスタートしてないのかもね、なにもかも。