電車内で暴れたおっさんを警察に連れて行ってきました(完全版)

カテゴリはあえて、『日常』…
昨日、帰りの電車にて。
北東京のビックターミナルを出発したあたりで、私の後ろ側で、だんだん声が大きくなるおっさんがいました。
あぁっと思った矢先、そのおっさんは、ちょうど真ん前に座っていた男性の鼻のあたりをグーで殴りました。
どん引きです!
「ちょっと、何するんだよ」というテンションになって、すぐ隣にいた紳士が止めに入り、なぜか僕も暴力を働いたおっさんの左手をつかんでいました…
そして、一言。
あんた、現行犯逮捕だよ…
なんか、かっこ悪い。
変な話になりますが、こういう類のことを、結構前から言ってみたかったのです。
これは、至極まっとうな話になりますが、かつての名ドラマ『カバチタレ』から、私人(警察とかプロじゃない人)でも現行犯逮捕は実施していいという知識に基づいて、立派なことをいってみたのです。
おっさんは酔っぱらいだったのですが、いっちょ前に都合の悪そうなことは理解するらしく、僕に向かって
あんた、警察かよ!?

と言ってきました。
違うんで、「違うよ」と答えます。
一般人でも現行犯を逮捕していいことを知らんとは…心外です。
痴漢の右腕を掴んで、警察に突きだしていい根拠はなんなのよ…
同じだと思います。
理不尽な矛先は私に向いて来ました。
ただ、周りからも、「引きずり下ろして警察に連れていこう」という感じで後押しがあり、そういう雰囲気なりました。
しかし、進行方向一番後ろの車両だったんですが、誰も車掌には伝えないんだなあ、これが。
おっさんの話によると、鳥インフルの検査をしてるんだ等と、微妙なことを私に言うので、大変興味を抱きました。
「証明して」とおねだりしましたが、ダメでした。
確か、自分の身分をきちんと明らかにすると、とりあえず現行犯逮捕はされないはずなんですが…
私は、ある意味起死回生のチャンスを与えた超ぬるぽ一般人ですが、おっさんときたら…orz
僕は、ことの顛末をあまり把握してなかった(二次災害を防いだだけ)のですが、どうもおっさんが鳥インフルの話を大声で始め、唾が殴られちゃった人に飛んだらしく、「静かにしろ」的に言ったら、テレッテーだったそうです。
次の停車駅までの間、被害者は周りの協力を取り付けました。一人じゃ、いろいろ心細いし。
ちなみに、腕でもう一回どつかれてたけど。
到着しますと、私と被害者含め、総勢6人でおっさんを降ろしました。
駅員に言って、通報されて、応援が来ました。
状況を説明する目撃者がいればという話なんですが、みんなで仲良く交番へ行くことになりました…
自動改札は通らず、脇から出ました。これが後に効いてきます。
交番は改札出て30秒くらいのところにあります。
どうも、こういう大所帯は珍しいのでしょう、警察も笑っていました。
目撃者として証言する方は状況から一人に選任し、その他の人は、必要があれば別途連絡ということになりました。
私は、本名とケータイをお知らせしました。
ということで、お暇しました。
いゃあ、明らかに私が若年者だったんですが、厳密に殴った瞬間は見てなかったんで、自ら目撃者代表になる責務を負えない気がしたんですよ…
隣にいたという理由だけで、薦められた紳士(最初に止めに入った人)は、「私は、家もここなんで…」ときっと快く引き受けてくださいましたが。
まぁ、、、、断れねえよ、あの場面で。
あと、駅員は車両名やら警察に伝えてました。
現場を特定するためやね。
ちなみに、人を殴ったおっさんは、交番の中に隔離され、警察官と面談ずっとしてましたわ。
一段落して帰ろうとしたところ、カップル(男同士)が、仲人(駅員)に手を繋がれて、「別件なんですが…」とやって来ました。
やらかした方は、まだ目がいっちゃってる感じ、被害者の方は、めっちゃめちゃテンションが下がってます。
加害者は、「ケイズ〇〇〇〇〇グ、バカにしてんのか」と、お召しの作業着に刺繍されてる社名を指しながらぶちギレてました。
殴ったのあんただろうに…
ちなみに、社名らしき文字列の冒頭3文字の記憶は曖昧ですが、ほとんど伏せ字にしたところは、はっきり覚えています。
普通、当事者同士が興奮覚めやらぬまま、引きずり込まれるようなシチュエーションだと思うんで、私の場合は、異常でしたね。
この日の大量ぶりに、警察官は苦笑いしていました。
さて、別件のパンチが舞い込んだのはプチ笑い話。
もうひとつは、目撃者代表選出メカニズムです。
僕は、加害者のおっさんがどこの人かは、ちょっとわかりませんでした。
被害者の方は、途中下車だと想像します。
私は、乗換駅でした。
目撃者代表の方は、引きずり下ろしたところが最寄り駅とのことで…
まぁ、納得のいくところ。
解散になり、、、駅に向かったのは俺だけだったんだが…
ちなみに、自動改札通らんかったせいで、帰りの電車のためにSuicaをタッチした際、「出場記録なし」的な表示が出たんです。
扉が閉まらんかったので、ダマにしたんですが、大丈夫でした。
正直、途中下車にしても、定期券なら改札通るべきやったかなと。
他の人、最寄り駅やったなら、なおさらやね。
さて、オチはスベりましたが。
教訓というか、学んだことをいくつか。
基本的には、当事者でもなければ、今回の私のように、自ら突っ込まない方がいいと思います。
ただ、協力を求められたら、できれば手助けするのがいいと思います。
安全性見合いでね。
自分を守れないなら、劇的な犠牲を払わなければ、人は助けられないですよ。
加害者の論理はやはり破綻しています。
継続的に暴れるなら、武を持って制した方がいいでしょう。
ただ、「現行犯逮捕」という単語のインパクトはありそうです。
今後も継続調査は必要ですが…
僕は、自分が被害者になったら、許せるのか考えました。
敵地に乗り込んで、弁償させた経験がある身としては、許さないと決めたら、最後までいくべきかなと考えます。
怒りにその場の判断を奪われると、被害者といえどもよくありません。本気で怒るのは、長時間は本当にしんどいので、日頃から方針を持って、そのフローに乗せるといいと思います。
許すにしても、あらかじめ自分のタイミングを持っていれば、あとから泣かなくてよいでしょう。
本件の結末は…わかりませんがね。
僕だったらどうするかという話になりますと、社会的信用で支払ってもらうようにすると思いますよ。
お金は、額面レベルでたいしたことないでしょうから、インパクトが少ないんでね。
それに、悪事をお金で解決しようというのは、加害者側の利益になるような気が結構するので。
最後に、、、、駅のホームから、交番に向かう途中、いったい誰を助けてるんだろうという疑問が生じました。
僕は、誰も助けなかったというのが正しいですが…
どうも、人を殴ったおっさんを助けてるような気がしましたわ。
何でなんでしょうね。
ともあれ、こういうことは、なくなった方がいいです。単純に。
明日は我が身か。
気をつけましょう。